音楽理論 ざっくり解説

音楽理論をざっくり解説します。最低限のポイントだけ知りたい方へ

歴史

ゴシック時代の音楽 後編

ゴシック時代の音楽 後編です。 前編はこちら「ゴシック時代の音楽 前編」 アリストテレス 12世紀頃のパリにはノートルダムを始めとする教会や修道院の付属学校が多数存在し、各地から教師や学生が集まることで(特に13世紀から)いつしか学問の中心地となり…

ゴシック時代の音楽 前編

今回は11〜14世紀頃の音楽史について解説します。 音楽史における「ゴシック紀」という時代は本来は12~14(ないし15)世紀あたりを指すのですが、前回「中世前半の音楽 前編」西暦1000年辺りで区切ってしまったため、少し前からの再開となります。 西ヨーロ…

ヘクサコルドとソルミゼーション

今日のテーマは、ヘクサコルドとソルミゼーションです。 ヘクサコルド(ヘクサコード)とは、その名の通り6音のまとまりのことで、ソルミゼーションとは中世(から17世紀頃まで)ヨーロッパで用いられた階名唱法のことです。 ここで外せないのはグイード・ダ…

中世前半の音楽 後編

中世前半の音楽 後編です。 前編はこちら「中世前半の音楽 前編」をご覧ください。 グレゴリオ聖歌 前編で「各地で沢山のローカル聖歌が誕生した」と申し上げたように、当初は聖歌や礼拝の形式はヨーロッパ各地でバラバラでした。 しかしこれをローマ式に統…

中世前半の音楽 前編

今回は10世紀頃までの西洋音楽の歴史について勉強しましょう。 現代の我々がイメージするあの「音楽」は、どのような紆余曲折を経て現在の形になったのか。その辺りを中心に解説いたします。 冒頭から恐縮ですが、この辺りの時代については本によって書かれ…

古代ギリシア音楽 後編

古代ギリシア音楽 後編です。 前編「古代ギリシア音楽 前編」では古代ギリシア人の考え方やテトラコルドについて学びました。 後編では、テトラコルドを使って音階や旋法を作ってみましょう。 大完全音階 前編で、キタラの弦は最終的に15本になったと言いま…

古代ギリシア音楽 前編

今日は古代ギリシアの音楽理論について見てみましょう。 紀元前の話だからと言って侮るなかれ。この時代の理論が中世に伝わってグレゴリオ聖歌と融合し、それがクラシック音楽の元になり、クラシックは全てのポピュラー音楽の元になりました。 つまり、我々…

ジャズの歴史 後編

(作成中) ビバップ ちょっと時間を戻しましょう。 30年代の終わりから40年代始めにかけて、演奏の仕事を終えたジャズミュージシャン達が店に集まり、その場にいる少人数で即興演奏をするということがしばしば行われていました。 (ニューヨークの「ミント…

ジャズの歴史 前編

ジャズの始まりについてはかなりゴチャゴチャしています。 記録が乏しいこともあり、おそらく正確なことは誰にも分からないのではないかと思われますが、一応「19世紀末〜20世紀始めに、ニューオーリンズの売春街でクレオールが始めた音楽」ということになっ…

ギターとベースの先祖

今日は歴史のお勉強です。 ギターとベース、皆さんよくご存知だと思います。バンドには欠かせない楽器ですから、見たことない人はいないでしょう。 この2つの楽器、非常に似ています。まず見た目がそっくりで、音楽をやったことない人はパッと見て見分けが…

西洋音楽史 後編

西洋音楽史、後編です。 前回はバロック以前の時代まで解説いたしました。今回は、古典派から現代までです。 古典派は、ハイドン・モーツァルト・ベートーベン達の時代です。ドイツ人なのかオーストリア人なのか神聖ローマ帝国人なのかよく分かりませんが、…

西洋音楽史 前編

今回のテーマは西洋音楽史です。 一般に「西洋音楽史」と言ったときに表すものは、クラシック音楽の歴史です。 プレスリーやビートルズのような流れを想像した方は残念でした。 古代ギリシア 「クラシック音楽」と言ったときに多くの方が連想するのは1700年…