音楽理論 ざっくり解説

音楽理論をざっくり解説します。最低限のポイントだけ知りたい方へ

ギターとベースの先祖

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今日は歴史のお勉強です。

ギターとベース、皆さんよくご存知だと思います。バンドには欠かせない楽器ですから、見たことない人はいないでしょう。

 この2つの楽器、非常に似ています。まず見た目がそっくりで、音楽をやったことない人はパッと見て見分けがつかないのではないでしょうか。

また、チューニングが同じです。ドレミが同じでベースのほうが1オクターブ低いだけ。

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まぁギターは6弦でベースは4弦なので、完全に同じなどということは有り得ないのですが、正確に言うとギターの低いほうの4つの弦の音名が、ベースの4つの弦の音名と一緒です。

なので、ギターがある程度弾ければベースも自動的に弾けるようになりますよ。私はギターが少し弾けるので、その延長でベースも弾くことができます。

 

バンドでもギターはベースのことが大好きです。飲み会でもいつも隣に座りたがったりするんですよ。先程言ったように、ギターとベースはどちらかが出来ればもう片方も出来ますから、お互いの気持ちが分かるのでしょう。

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そんな風に似ている2つの楽器ですが、先祖は一緒なのでしょうか。

バンドで低音を出すためにギターを改造してベースが作られた?

 

いえいえ、全然違います。ざっくり見ていきましょう。

まずエレキベースのルーツですが、これは実はコントラバスです。あのオーケストラでよく見かける巨大な楽器です。(もっとも、見た目や内部の機械はエレキギターを参考に作られたようですが…)

大昔のロックンロールのバンドなんかを見ると、エレキベースではなくコントラバス奏者が参加しているのがよく見られます。コントラバスは楽器の大きさの割に音が小さいので、それを克服するためにエレキベースが作られました。 

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そのコントラバスですが、バイオリン・ビオラ・チェロと非常に見た目が似ているため、弦楽器四天王としてオーケストラの最前列に居座っていますが、実は上記の3つの楽器とはルーツが違います。

(それにしてもベースって凄い楽器ですね。ギターと似ているのに全然違う。バイオリン達とも似ているのに全然違う…。ほうれん草と小松菜みたいな感じですかね)

バイオリン達三兄弟は、中東のラバーブという楽器が起源のようです。このラバーブ、だいぶ歴史が長いようで、シルクロードの時代に東洋に渡って二胡になり、諸説ありますが16世紀頃に西洋に渡ってバイオリン達になったようです。

 

一方コントラバスのルーツはビオラ・ダ・ガンバという楽器です。これまた非常にバイオリンに似ているのですが、バイオリンとは別に独立して存在していたという不思議な奴です。

バイオリンのチューニングは5度ですが、ビオラ・ダ・ガンバやコントラバスのチューニングは4度です。証拠と言えるほどではありませんが、コントラバスがバイオリンよりもビオラ・ダ・ガンバに近いことがよく分かりますね。

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さて、ギターの先祖を軽く説明して終わりにしましょう。

ギターの先祖はリュートという、これまた中東の楽器です。ついでに言うとこれがシルクロードで東洋にやってきて琵琶になったようです。

シルクロード凄すぎw 何でも運びすぎw

ヨーロッパへは中東から真っ直ぐ西へやって来た…かと思いきや、なんと北アフリカ経由でスペインに入り、そこから東へ伝わりました。

イスラム帝国は北アフリカにビヨ~ンと勢力を伸ばしていたこと、またイベリア半島がアフリカに非常に近いことから、こういう現象は珍しくありません。

 

ちなみにリュートのチューニングですが、色々あるものの、ソ ド ファ ラ レ ソ という調弦方法があり、これは移調するとミ ラ レ ファ♯ シ ミ となり、ギターのチューニングと非常に近いことがよく分かります。

 

以上、「ギターとベースは全く無関係の楽器だ」というテーマで長々と語ってまいりましたが、勿論昔のことなので真実は誰にも分かりません。

リュートとラバーブ、別々の楽器とは言え、どちらも中東由来ですし、全く無関係とも言い切れません。ビオラ・ダ・ガンバとバイオリンも、お互い影響しあった点はきっとあるでしょう。

 

古代シルクロードの時代に別れた2つの楽器が、千年以上の時を経てバンドという形で結ばれた。

そう考えるとロマンチックじゃないですか?