なんか最近この曲が流行っているらしいので、上手いこと乗っかってアクセス数が増えたらいいな、という不純な動機で解説をしてみようと思いますw
DA PUMPは私が小学校か中学校ぐらいのときに、当時の沖縄歌手ブーム(?)の中で華々しく活躍していた記憶があります。
これを書くにあたって色々調べてみたのですが、何と当時のメンバーはISSA以外は全員脱退してしまって、しかも新メンバーが大量に加わって7人体制になっているらしいです。ちょっと見ない間に何があったwww
元ネタは…
この曲は誰が聞いても分かるディスコ調(ユーロビート調)の曲ですね。なぜ今更ユーロビートを持ってきたんだろう…と疑問だったのですが、どうやらこれはカバー曲のようです。
Joe Yellowという人が1992年に発表した「U.S.A.」という曲が元ネタです。
英語はあまり分かりませんが、「light my fire」のような歌詞がちらほら見られるので、エロい内容なのではないかと思われます。
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イントロ
では曲の解説に入りましょう。この曲は洋楽で、しかもユーロビートなので、基本的には最小限のパターンの繰り返しで出来ています。
まずはイントロですが、次のようなコード進行です。
注意するのは4小節目のEのコードで、これはベース音がミなので楽譜上はEという表記になっていますが、ソ#の音が曲中に入っているわけではないので、馬鹿正直にEのコードを弾いてしまうと変なことになります。
正確にはEomitと書くべきか、Esus4か、Bm/Eか…なかなか困ってしまうのですが、とにかく通常のEではありませんので注意しましょう。
Aメロ Bメロ
続いてはAメロです。
コード進行的にはイントロの変形のような形ですが、イントロよりも似たような性質のコードが並べられています。
こういう場合は、「この4種類の和音をしっかり弾き分けるぞ!」という意識よりも、全体を「巨大なBm」と捉えて、その中で勝手にベースが動き回っているだけ、という感覚で演奏したほうが曲調を掴みやすいかもしれません。(下図)
特に、イントロからちょいちょい登場しているEのコードの部分はそうですね。ソ#の音が登場しない理由も、こう考えれば納得がいきます。
Bメロは普通のポップスのような進行ですから特に注意することは無いのですが、強いて言うなら2小節目にまたEが登場することぐらいでしょうか。
サビ
サビに入るとコード進行はもっと単純になって、この2小節のパターンを延々繰り返すだけです。
「なんだ、幼稚だな…」と思うなかれ。実はこれは「逆循環」と呼ばれるコード進行の一種で、進行自体は単純なのに、なぜか物凄い効果を発揮するという不思議なパターンなのです。
…え、なぜ「逆循環」と呼ばれるのかって?
え~っと、詳しく語ると長くなるのでざっくり説明しますが、「循環コード」と呼ばれる、グルグル繰り返すだけで曲が出来てしまうコード進行が存在するのですが、それを逆からスタートさせたパターンなので逆循環と言うのです。
逆循環はなぜか人間の心にグッと来る進行なので、古今東西様々な名曲に使われています。
G→A→F#m→Bm
このようなコード進行、見たことありませんか?
これが逆循環と呼ばれる進行の一般的な形ですが、これをグルグル循環させるだけでけっこう良い曲が作れてしまいます。初心者の方にはオススメですよ。私も良いアイデアが浮かばなくて面倒になったときはこれで済ませてしまいますw
詳しく知りたい方は、こちら「循環・逆循環」も合わせてご覧ください。
話を戻すと、この曲にもその「逆循環」なるものの一種が使われているため、コード進行そのものは単純ではありますが、盛り上がるサビとなっているのです。
さて、今回はDA PUMPの「U.S.A.」について解説してみましたが、いかがでしたでしょうか。正直、最近は全然チェックしていませんでしたが、自分が子供の頃に活躍していた人なので、やはり応援したくなってしまいますね。
とりあえず、これ以上メンバーチェンジしないことを祈っていますw