今日のテーマはギターのチューニングです。
チューニングとは、弦を正しい音に調節することです。
ピアノの場合は半年とか、下手したら一年に一度チューニング(調律)すればいいのですが、ギターやベースはピアノに比べるとすぐに音が狂ってしまうので、練習前には必ず、そして数曲弾いたら再度チューニングしなければいけません。
ギターの弦の音は低いほうから順に「ミ ラ レ ソ シ ミ」です。ベースはオクターブ低いものの音は一緒です。ただベースは4弦なので、高いほうの2つ(シとミ)がなくなって「ミ ラ レ ソ」です。
初心者の方は呪文のように毎日唱えて覚えましょう。「ミラレソシミ ミラレソシミ ミラレソシミ…」
ペグを回す方向は上の図の通りです。矢印の方向に回すと音が高くなります。
ちょっと矢印の方向が見づらいかもしれませんね。どちらも奥から手前方向です。左側(4・5・6弦)は分かりやすいですが、右側(1・2・3弦)は逆回しなので違和感があるかもしれません。
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ちなみにアコギの場合、弦が切れると「トンデモナイ爆音」がするので慎重にやりましょう。最も危険なのはやはり1弦です。あと私の経験で言うと3弦も意外と切れる。(エレキの弦は切ったことがないので分かりません)
あまりに怖いので、私は高音弦をチューニングする際はギターを布団に押し付けた状態でペグを回していましたw
チューナーを使う
チューニングをする際にはチューナーがあると便利です。最近はクリップ式チューナーが主流です。
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私の時代はマイクで直接音を拾うタイプでした。しかしこれだと周りの全ての音に反応してしまいます。家の前でクラクションが鳴ったりするとその音を表示してしまうのですw
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その点、クリップ式は音そのものではなくギター本体の振動を検知するので、周りの音は関係ないのです。
もっと昔の世代は、音叉や笛の音に合わせてチューニングしていたようです。大変ですね。
また、最近はスマホのアプリでチューナーがあるようなのですが、私は使ったことがないので精度や使いやすさは分かりません。スマホということはマイクで音を拾うのでしょうから、クラクションには注意しなければいけませんねw
チューナーの使い方
クリップ式の場合はギターのヘッド部分に装着。マイク式(カード型と言うらしい。なぜカード?)の場合はギターの目の前に本体を置いて音を出します。
チューナーの画面中央にある棒が真ん中に来るように、ペグを回してピッチを調節します。
棒の下に書かれている「6E」とか「5A」というのは弦と音を表しています。例えば「6E」とは「6弦のE音」という意味です。これがCとかDになっていると全然低い状態なので、一生懸命ペグを回してEまで上げなければいけません。
ドレミをアルファベットで表記する方法が分からない方は、こちらで勉強してきてね。
5フレットチューニング
チューナーが突然電池切れになったときや、チューナーを使うほどではないけど微調節したいときのために、この方法も覚えておきましょう。
ギターは、6弦の5フレットと5弦の開放弦が同じ音です。同様に、5弦の5フレットと4弦の開放弦も同じ音。4弦の5フレットと3弦の開放弦も同じ音。
つまり、まずは6弦5フレットと5弦開放が同じ音になるように調節し、次に5弦5フレットと4弦開放が同じ音になるように調節し…と、順番にやっていけばチューナーが無くても各弦の音を合わせることが出来るのです。
3弦と2弦だけは違うので注意しましょう。
この方法でチューニングしようとすると、2つの音が鳴ったときに「唸り」が聞こえます。
これを「差音」と言い、科学的には「波の干渉」という現象によるものなのですが、周波数が微妙に異なる2つの音波が合わさると、お互いに極端に強め合ったり弱め合ったりするために起こるのです。
周波数が遠い場合は「ワンワンワン…」と多くの唸りが聞こえます。
一方、周波数が近い場合は「ウワーン…ウワーン…」と唸りは少なくなります。つまり、唸りが少なくなるようにピッチを調節すればいいのです。
理論的には周波数がピッタリ合えば唸りは消えるのですが、現実にはそんなことは出来ないので、ある程度のところで妥協しましょう。
さて、もう少し解説したいことがあるのですが少々長くなってしまったので続きは後編で。