音楽理論 ざっくり解説

音楽理論をざっくり解説します。最低限のポイントだけ知りたい方へ

4度・5度堆積の和音

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普段我々が耳にする和音は、音が3度ずつ積み重なったものです。sus4のような一時変化和音を除けば100%そうであると言っても過言ではないでしょう。

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ではそれ以外の和音は存在しないのかと言われれば、勿論そんなことはありません。4度だろうが5度だろうが、作ろうと思えば作ることができます。今日はそんな特殊な和音について一緒に考えてみましょう。

 

なお、ジャズピアノで和音の構成音を4度・5度ずつ重ねていくボイシング方法がありますが、今回解説する和音はそれのことではありません。

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4度・5度ずつ重ねる

ではどんな和音なのか、とりあえず実物を見てみましょう。4度堆積、及び5度堆積の和音とは次のようなものです。(3度の和音同様、音はいくつ重ねても構いません)

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音数が少ない場合、こういった和音は3度の和音が成立する前の中世ヨーロッパの和音を彷彿させます。よって、斬新な響きでありながら古風な面も持つ、という不思議な存在です。

 

さて、ここで重要なのは、通常の和音の転回形とは考えないということです。例えば先程の譜例の一番左の和音はFsus4と考えることもできますが、それでは意味がありません。4度堆積和音はあくまで4度堆積和音なのです。

 

なので、次の譜例1のように進行してはいけません。

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このように進行してしまうと、当然ですが「お前やっぱりFsus4じゃねーか!」と言われてしまいます。

譜例2のように、3度和音の理論とは全く関係のない進行をすれば、晴れて新種の和音として認めてもらえます。

 

使用例

有名な例としては、ベートーベンの交響曲第6番「田園」の5楽章の冒頭に5度堆積の和音が登場します。

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ちょっと分かりづらいかもしれませんが、0分9秒あたり、主旋律がクラリネットからホルンに移った瞬間に、弦の響きがなんか不思議な感じになりますね。明らかに3度の和音とは違います。

この人は一体どれだけ革新的なことをすれば気が済むのでしょうね。

 

 

あとはドビュッシーの「沈める寺」など。

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近現代の作品には例が沢山あるのですが、ちょっと難解すぎますね。もう少し分かりやすい例を挙げてみましょう。

 

 

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はい、実はセーラームーンの変身曲の冒頭が見事な4度堆積和音になっておりましたw (まぁこれは単音が4度進行しているだけだと解釈したほうがいいのかもしれませんが)

余程インパクトがあったのか、第2期以降の変身曲でも似たような音型がちょいちょい登場しますね。

 

 

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あとはドラクエ8のドルマゲスの音楽もそうですね。

 

 

あと確か80年代歌謡曲に、間奏で4度堆積和音が使われた曲があったはずなのですが、何の曲だったか全く思い出せません。頑張って探しているのですが見つからないので、もしかしたら私の勘違いだったのかもしれませんが、もし発見したらこちらで紹介したいと思います。

 

普通の和音と組み合わせる

4度堆積和音は4度堆積和音同士、5度堆積和音は5度堆積和音同士で連結されることが多いのですが、3度堆積和音と連結させることもできます。その場合、やはり4度・5度堆積和音は普段は聞きなれない緊張感のある和音なので、機能的にはドミナントの役割を持つことになります。

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進行例が色々あって全てを紹介することはできないのですが、基本的には順次進行か保留をするのが好ましいようです。(勿論そうでない場合もありますが)

 

こういった和音はまだ理論が確立されていないので、どのように進行するのが正解だとか間違いだとか、明確には決められていません。

自分で色々と実験しながら使ってみるのがいいでしょう。

 

さて、今回は4度・5度堆積和音について解説しました。

音楽をしっかり勉強しないと、月に代わってお仕置きよ!