音楽理論 ざっくり解説

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調と調号

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今日のテーマは「調と調号」です。

あまりに基本的な用語なので、私も正確な定義がよく分かっておりません。

 

ある曲を構成する音を音高順に並べたとき、それがどの音を主音としてどのような音階を形成するか。その音階や曲の雰囲気(明暗など)のことを「調」と言い、またその調の記譜を容易にするために音部記号の隣に書かれる変化記号のことを「調号」と言う。

 

こんな感じでしょうか。自分でも何言ってるかさっぱり分かりませんw

簡単に言うと、ハ長調とかイ短調とか、ある曲がどんな音階で構成されているのかを指すのが調で、楽譜の冒頭に書かれる♯や♭のことを調号と言います。

早速具体的に見ていきましょう。

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上の譜例1は、童謡「ぶんぶんぶん」の冒頭です。この曲を構成する音を音高順に並べてみると、譜例2のようになります。よってこの曲はハ音(ド)から始まる長音階、つまりハ長調であることが分かります。

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では、この曲を2度上(カラオケで言うと+2。ギターで言うと全てのフレットを+2する)に移調するとどうなるでしょうか。

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はい、曲は上の譜例3のようになり、構成音を音高順に並べると譜例4のようになります。

2つの譜例をよく見てみましょう。ファとドのところに#がくっついていますね。この調はニ長調と言うのですが、ニ長調の曲の場合、特別な指示がない限りファとドには必ず#がくっつきます。

 

…あ、なぜファとドに#が付くのか分からない方や、移調の仕方が分からない方はこちらで勉強してきてね。

www.mie238f.com

 

さて、必ず付くことが分かっているのに、いちいちファとドが登場する度に#を書かなければいけないのは非常に面倒ですね。

と言うわけで、音符の手前にいちいち#を書くのではなく、楽譜の冒頭(音部記号の隣)に書いても良いことにします。こうすることで「いちいち書かないけど、この曲はファとドが出てきたら必ず#なんですよ」という意思表示をすることができます。(もちろんオクターブ違いのファやドにも有効)

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うむ、このほうが書くのが楽だし、楽譜もスッキリしますね。

このように、音部記号の隣に書かれた変化記号(今回の場合は#が2つ)のことを調号と言います。

ちなみに調号は義務ではなく権利なので、別に書かなくても間違いではありません。ただしそんな楽譜は誰も見たくないと思うのでちゃんと書きましょうw

 

では次に短調の場合を見てみましょう。

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上の音階はイ短調と言います。ハ長調と同じで#も♭も付きませんが、ドから始まる長音階と比べると、なんだか暗く寂しい雰囲気がありますね。

ではこれを2度下(カラオケで言うと-2。ギターで言うと全てのフレットを-2する)に移調してみましょう。

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今度は♭が2箇所にくっつきました(譜例5)。同様に、これも音部記号の隣にまとめて書いても良いことにします(譜例6)。ちなみにこれはト音(ソ)から始まる暗い音階なのでト短調と言います。

 

よく「調と調号の関係が分からない」という人がいますが、そういう方はおそらくこの移調の仕方を理解していないだけでしょう。先程のリンク(移調 - 音楽理論 ざっくり解説)で詳しく説明していますが、移調とは「音と音との関係性」を変えずに音の高さだけを変化させることです。

高さを変えた結果、ピアノの白鍵だけでは間に合わなくなるので特定の音に#なり♭なりが付くことになります。しかし、その特定の音が登場する度にいちいち#や♭を書くのは大変なので、楽譜の冒頭に書いてしまってもいいよ、という話です。

 

調と調号の関係が分からない人は移調をマスターして下さい。理屈から入るのが苦手な方は「#が何個だと何調」というのを丸暗記して下さい。24個しか無いので簡単です。

ちなみに、こちらのページに一覧があります。

www.mie238f.com

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ただし、初心者の方は無理して覚える必要はありませんよ。色んな曲を弾いたり書いたりしているうちに自然と覚えてしまいます。

 

さて、今回は調と調号の関係を勉強しました。

色々覚えることが多くて大変ですね。調を覚えるのは「超」大変!

 

………Σ(゚Д゚;)