今日のテーマは、ベースでジャズを弾く!です。
ジャズベースを弾く!ではありませんのでご了承ください。
…え、いきなり何言ってるか分からない?
あぁ、そうですね。当ブログは初心者の方を対象にしているので、意味が分からない方もいるかもしれません。
ジャズベースと言うのは、フェンダーから発売されたエレキベースの機種の名前です。おそらくジャズ界ではほとんど使われていないにもかかわらず、ジャズベースという名前なのです。
何でこんな紛らわしい名前なのかと言うと、私もあまり詳しくないのですが、当初はジャズを弾くために開発された機種なのですが、なぜかロックミュージシャンに受け入れられてしまい、現在のような状況になったようです。
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四分音符で弾く
そろそろ解説に入りましょう。
ジャズで特徴的なのは、あの四分音符でベンベンと鳴る独特のベースラインですよね。ウォーキングベースと呼ばれる動きですが、あれが出来れば「ジャズも弾けます」と言っても問題ありません。
一見難しそうですが、コツさえ掴めば簡単に出来てしまいますよ。しかも渋くてカッコイイですから、絶対にマスターしておきましょう。
コードトーンを使う
次のようなコード進行を例に考えてみましょう。
ジャズの定番進行ですね。
これを通常通り弾くとどうなるでしょうか。
う~む、これでは全くジャズになりませんね…。先程の動画のように、ジャズのベースは高い音から低い音までとにかく動き回るのが特徴です。
ではどんな音を使って動き回ればいいのか。結論としては「けっこう何でもいける!」と言っても間違いではないのですが、そう言われても逆に困ってしまいますよね。
分かりやすい例として、まずはコードトーンを使って動き回ってみましょう。
どうですか?
こうするだけで若干それっぽくなりますよね。
滑らかに
次に、コードとコードを滑らかに繋いでみましょう。
こちらのページ 「ベースは何を弾けばいいのか 前編」 でも伝えたテクニックですが、例えばCのコードの5度の音であるソと、Amのルートであるラの音が隣同士ですね。ということは、コードチェンジの際にソ♯の音を間に挟むことで「ソ→ソ♯→ラ」というスムーズな流れを作ることができます。
文章だけだと分かりにくいので実際に見てみましょう。
このように、半音進行の流れで次のコードへとスムーズに移ることができます。
もっと滑らかに
今の考え方を応用すると、4拍目以外の音も滑らかに繋ぐことで綺麗なベースラインを作ることができます。
基本的には、その曲の音階上の音を行ったり来たりするだけです。
ここまで来れば完全にジャズですね。
その他のテクニック
以上のテクニックをマスターすれば晴れてジャズベーシストの仲間入りです。
しかし実際やってみれば分かりますが、瞬間的にベースラインを考えながらウォーキングしていくのってけっこう難しいんですよ。初見で、しかもテンポが早い曲となると尚更です。
というわけで、現実にはコードのルートを無視した演奏が日常的に行われています。(これは救済措置なのか、それともジャズとは元々そういう文化なのか…)
上のように「とりあえず似てる音だったら何でもいいや!」という演奏が黙認されています。(以下、いくつか譜例が登場しますが、いずれも極端な例だと思ってください)
あとは、裏コードの関係を利用して増4度(減5度)離れた音を弾くことも可能なようです。
さらに酷い例になると、上のようにコードチェンジが間に合っていない(汗)
ここまで来ると放送事故ですね。
しかし、これはベーシストにとっては朗報ですね。つまり、ちょっとぐらい間違えても許されるということです。極論、何となく四分音符でそれっぽい音を弾いていればお客さんにはバレない、ということです。
元々ジャズの最大の特徴と言えば、あの浮遊感のある独特のサウンドです。仮に間違えても、案外その間違った音が浮遊感を作り出してくれたりするものです。
ジャズは難しい、などと思わずにどんどん挑戦してくださいね!