音楽理論 ざっくり解説

音楽理論をざっくり解説します。最低限のポイントだけ知りたい方へ

コードの覚え方 前編

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今日のテーマはコードネーム(通称コード)です。

(英語圏では「コードシンボル」という言い方もするようです。)

 

ポピュラー音楽を演奏する上で避けて通ることはできませんが、構成音がなかなか覚えられない方も多いのではないかと思います。

 

ピアノやキーボードでコードを演奏するためには、まずは構成音を覚えなければいけません。

一方ギターの場合、初心者のうちは左手の形さえ覚えていれば問題ないのですが、本格的に音楽活動をするならばやはりコードの構成音が分かっていないとお話になりませんから、これを機に覚えてしまいましょう。

 

まず、コードとは何か。

コードとは、和音です。「ドミソ」とか「ソシレ」とかの、あの和音。

それをいくつかのアルファベット(大抵1~2文字)と、数字(大抵1つ)で表しています。

そういった根本的な部分から知りたい方は、こちら「そもそもコードって何?」をご覧下さい。

 

コードを覚えるとどうなるの?

ポピュラー音楽が簡単に演奏できるようになります。

 

基本的に楽譜通り弾かなければいけないクラシックとは違い、ポピュラーでは細かい部分は演奏者に任されます。

そのような場合、楽譜には細かい音符はなく、コードだけが書かれます。「細かい部分は自分で考えて弾いてね」というわけです。

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このような楽譜(?)しかないことも…。

また、バンドでオリジナル曲を作る際も、作曲者はコードだけを決めて、細かい部分は各パートが自分で考えることになりますから、いずれにしてもコードの知識は必要です。

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では、コードの覚え方を解説します。

あのアルファベットや数字が何を表しているのか。構成は簡単です。

 

・ルート音

・明暗

・追加音

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基本的にはこれだけです。

 

ルート音

順番に見ていきましょう。まずはルート音です。

ルート音とは、日本語にすると根音。最低音のことです。

先頭に書いてある音を基準として和音を構成していきなさい、という意味です。

「いや、音と言われてもここにはアルファベットしか書いてないし…」と思った方は、ドレミのアルファベット表記から覚えましょう。 

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Cから始まります。ドから順番にC D E … です。

Cと書いてあったらドが最低音。Dと書いてあったらレが最低音。F#と書いてあったらファ#が最低音です。

 

なんでCからやねん!

はい、絶対来るであろう突っ込みですが、残念ながら説明すると物凄く長くなります。

簡単に言うと、大昔の人が音をアルファベットで表す方法を考えたわけですが、当時の人には「音階はドから始まる」という感覚がなかったため、「じゃ、とりあえずラから順番にA B C… でいいよねw」と決めてしまったのです。

それが現代でも修正されずに、ず~っと使われ続けているってわけ。

 

とにかく、Cがド!

 

そういうもんだと思って諦めて下さい!

電気が本当はマイナスからプラスに流れているのと一緒で、もう今更直せません!

 

ちなみに、ルート音は最低音だと言いましたが、バンドにおける最低音担当者と言えばベースです。

ベースの人は基本的にこのルート音を弾くのが仕事です。

ベーシストの方はここから先の話は関係ないから、もう帰っていいよ。

 

…すみません。嘘です。

 

明暗 

次に、明暗です。

明るい響きの和音なのか、暗い響きの和音なのかをここで決定します。

 

暗い響きの時は「m」を書きます。マイナーの頭文字です。

「Cm」と書かれていたら、C(ド)を最低音とする暗い和音。「Am」と書かれていたら、A(ラ)を最低音とする暗い和音という意味です。

 

一方、明るい響きの時には特に何も書きません。

明るい和音はメジャーと言いますが、メジャーの頭文字もmのため区別ができないので。

「C」と書かれていたら、C(ド)を最低音とする明るい和音。「D」と書かれていたら、D(レ)を最低音とする明るい和音です。

 

(本当は、英語の「major」「minor」に「明るい」「暗い」という意味はないのですが、説明を分かりやすくするために敢えてそのように書いています) 

 

では、メジャーの和音とマイナーの和音の音の配置を見ていきましょう。

例題としてCとCmを考えてみます。

 

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ご覧のように、コードとはピアノの鍵盤を一つ飛ばしで重ねたような形をしています。

メジャーでもマイナーでも、一番下の音と一番上の音は共通ですが、真ん中の音だけは違いますね。

 

和音が明るいか暗いかは、この真ん中の音の位置のみで決定します。

メジャーの場合は、ルートに対して鍵盤4つ上の音(黒鍵も含めて考える)。

マイナーの場合は、ルートに対して3つ上の音です。

 

ついでに言うと、一番上の音はルートに対して7つ上の音ですね。

 

実際に響きを聞いてみましょう。 

最初の和音がCで、次がCmです。

確かに最初は比較的明るく、次は暗い感じがしますね。

 

ルートが変わっても、もちろん考え方は一緒です。例えばGとGmだったらどうなるでしょうか。

まず、ルートはどちらもソの音で、一番上の音は7つ上なのでレですね。

この2音はメジャーでもマイナーでも共通です。

 

問題は真ん中の音です。

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メジャーコードの真ん中の音は、ルート音に対して4つ上ですからシです。

よってGのコードの構成音は「ソ シ レ」ですね。

 

それに対してマイナーコードの真ん中の音はルート音に対して3つ上なのでシ♭です。

よってGmのコードの構成音は「ソ シ♭ レ」となります。

 

超簡単!

 

これだけでほとんどのコードは弾けるようになります。

この後に数字がくっつくこともありますが、先述のように数字はただの追加音ですから、別に弾かなくても間違いではありません。

初心者の方は、まずはルートと明暗をしっかりマスターしましょう。数字は追々で構いません。

 

最初のうちは覚えるのが大変ですが、慣れてくればコードを見た瞬間に指が動くようになりますよ。

それまではコードの横にカタカナで小さく「ドミソ」とか書いときゃいいのです。

大事なのは、自力でコードの構成音が分かるようになることです。時間はかかっても構いません。

 

では、慣れてきたら後編で数字について勉強しましょう。

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