音楽理論 ざっくり解説

音楽理論をざっくり解説します。最低限のポイントだけ知りたい方へ

ギターでコードを覚える 前編

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ギターを手に入れたら、まずはコードを覚えましょう。

ギターはけっこう色々なことが出来る便利な楽器なのですが、基本となる動作はコードをジャカジャカやることです。とりあえずこれさえ出来れば「僕ギター弾けます」と言っても問題ありません。

 

コードをジャカジャカやるためには、コードの押さえ方を覚えなくてはいけません。今はインターネットでコード表が簡単に検索できますから、下記のようなサイトを見て覚えましょう。

世界一見やすいギターコード表 | muuu.jp

 

しかし、実はこの「押さえ方を覚える」という作業がけっこう曲者なのです。一応コードには法則性があって、名前を見ればそれがどんな音の組み合わせを表しているかが分かるようになっています。

ピアニストであれば、コードが示す鍵盤を次々弾いていけばいいだけなのですが、ギターはピアノに比べてドレミの配置を視覚的に認識しづらい楽器です。よって、初心者にとってはランダムとも思える押さえ方を大量に丸暗記しなければならず、ここで早速挫折してしまう人が沢山いるのです。

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そこで今回は、少しではありますがコードの押さえ方の法則性を紹介し、少しでも暗記量を減らして頂こうと思います。

コードの知識が全くない人は、とりあえずこちら「そもそもコードって何?」を軽く読んでからもう一度来てね。

 

D・A・E

まずは、この3つのコードについて見てみましょう。

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(以降、特に表記しませんが、Dは5弦6弦ミュート、Aは6弦ミュートです)

これらのコードは、基本となる形(メジャーコード)とそれ以外の形(マイナーコードなど)の関連度が非常に高いので、一つ覚えておくだけで他の様々なコードに応用することができます。

 

例えば、一番下側(高音弦側)の指を1フレットずつ移動させるだけで、sus4 , メジャー , マイナー , add9 という4種類のコードを作ることができます。

文章で説明しても分かりづらいので、実際に図で見てみましょう。

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このように、一番高音弦側の指を移動させるだけで次々と変化させることができます。

どのコードも、メジャーコードに対して1フレット高くなるとsus4になり、1フレット低くなるとマイナーコード。さらにもう1フレット低くなるとadd9のコードを作ることが出来ます。

Eのコードは、Emの時点で既に0フレット(開放弦)なので、Eadd9を押さえる際にこの法則を利用することはできません。「-1フレット」なんて存在しませんからねw

 

 

次にメジャーコード , M7th , 7th という3種類のコードについて見てみましょう。これらは真ん中の指を移動させることによって作ることができます。

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はい、以上です。

メジャーコードに対して、真ん中の指を1フレット低くするとM7thのコードになり、さらにもう1フレット低くすると7thコードが出来上がります。

 

いま説明した2つの要素「sus4 , メジャー , マイナー , add9」と「メジャーコード , M7th , 7th」を組み合わせることもできますよ。

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例えば「マイナー」と「7th」を組み合わせてマイナー7thのコードを作ることができます。これが一番代表的ですね。

それから、「M7th」と「add9」を組み合わせてM9thのコードを作ることもできます。

 

ただし、当然ながら同じ要素を組み合わせることは出来ません。例えば「マイナー」と「add9」を組み合わせてマイナーadd9のコードを作ることは出来ません。人差し指をどこに置けばいいか困ってしまいますからね。

そういったコードが存在しないという意味ではありません。ギターで弾くのはなかなか大変であるという意味です。マイナーadd9もなかなか味わいのあるコードではあるのですが、残念です。

 

 

さて、ここまで来ると気になるのは「一番低音弦側の指を移動させたらどうなるのか」ということですよね。しかし、それを考える必要はありません。

なぜかと言うと、EとAの場合、一番低音弦側で押さえている音と同じ音が、他の弦でも出てしまっているのです(Eの場合は2弦。Aは1弦)。よって、下手に低音弦側の指を移動させると、それらの弦と音がぶつかって、ただただ汚い和音が発せられることになってしまいます。

 

…なるほど。ではDのコードの場合、もしくはEやAであっても、2弦や1弦をミュートしてしまえば問題ないのではないか?

 

はい、理論上はそうです。

ただし、一番低音弦側の指を移動させることによって出来るコードは正直言ってあまり綺麗な響きではありません。よって滅多に登場することはないので、初心者のうちは覚える必要はありません。

 

C・G

では次に、この2つのコードについて見てみましょう。これらのコードも、先程の法則を一部適用することができます。(Cは6弦ミュート)

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はい。CとGのコードの場合、一番高音弦側の指を移動させることでメジャー , M7th , 7th のコードを作ることができます。

Cの場合は、M7thの時点で既に0フレット(開放弦)になってしまっているので、この法則のままではC7を押さえることはできません。

 

さて、コードの押さえ方は一見ランダムなようでいて、実は色々と法則性があることが分かりましたね。

次は「AとEのコードの押さえ方が分かっていれば、ほとんど全てのコードが押さえられる!」ということを解説したいのですが、少々長くなってしまったので続きは後編で。

www.mie238f.com