音楽理論 ざっくり解説

音楽理論をざっくり解説します。最低限のポイントだけ知りたい方へ

ウクレレとギターの関係

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ご存知、ハワイの楽器ウクレレ。

昔はハワイアン音楽でしか見かけませんでしたが、最近はポップスでもたま~に用いられるようになりました。

ウクレレは4弦の楽器で、弦はナイロン製です。このため、手が小さいから、あるいは弦を押さえるのが痛いからという理由でギターに挫折した人でも、ウクレレだと問題なく弾ける場合があるようです。

今日はそんなウクレレについての解説と、ギターとの関係性について語りたいと思います。

 

では早速開放弦から見ていきましょう。

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ずいぶん音が高いですね。まぁ小さい楽器なので当然と言えば当然なのですが。

最低音がギターと比べて2オクターブぐらい高いですね。

 

そして、最大の特徴は何と言っても4弦です。

ギターにしてもベースにしてもバイオリンにしても、普通は1弦に向かってだんだん音が高くなっていくはずですが、ウクレレに限っては4弦がやけに高く、3弦からは通常通り高くなっていく形になっています。

このため、ダウンストロークでもアップストロークでも高音に始まり高音で終わることになり、独特のサウンドが生まれるのです。

 

ちなみに、1オクターブ低いG弦も売ってますよ。

私は買ったことがないので分かりませんが、音域が広くなるので和音はゴージャスになるでしょうね。ただウクレレ最大の特徴が無くなってしまいますから、どちらにするべきかは難しいところです。

ジェイク・シマブクロ氏も小錦氏も私が聞いた限り普通のG弦で弾いているようですし。

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次に、コードの押さえ方を見てみましょう。

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簡単だな、おいwww

CとかFとか、ギターと比べると鬼のような簡単さですね。これはまさに月とすっぽん…いや、冥王星とプテラノドンですよ!

でも何やら見たことある形もありますね。GがギターのDと同じです。DはギターのAと一緒ですね。

GがD、DがA…。法則性がありそうだ…。

 

ここで先程の開放弦を思い出してみましょう。

4弦から順にソ ド ミ ラ でした。

ギターの4弦から1弦の開放弦の音は、レ ソ シ ミ です。

よ~く見てみると、ウクレレの開放弦の音はギターの4度上になっていますね!

カポタストで言うと、5カポです。

つまりウクレレとは、ギターの6弦と5弦を取って、さらに5カポをした状態と同じなのです。道理でコードの押さえ方が似ているはずです。

 

先程のCとFをもう一度思い出してみましょう。

こんなコードはギターには無いように思われます。しかし落ち着いて考えてみましょう。

先程言ったように、ギターの4度上がウクレレです。ということは、ウクレレのCはギターのGと同じ押さえ方だということが分かります。

ギターのGから5弦6弦を取ってしまうと、こんな見慣れない形になってしまうのですね。

眼鏡を外しただけで誰だか分からなくなる人がたまにいますが、おそらくそれと同じでしょう。

 

ウクレレのFはどうでしょうか。

同じように考えると、今度はギターのCと同じです。

ギターのCって最初に覚えるコードの割には難易度高いですが、その薬指の部分が無くなっただけでこんなに簡単になります。これなら初心者でも弾けそうです。

 

さて、ギターが弾ける人がウクレレに挑戦する場合、このように変換方法さえ頭に入れておけば、コード表など買わなくても簡単に押さえ方が分かります。

 

Aは?   Eと同じです。

Bmは?  F#m と同じです。

E♭7は? B♭7と同じです。

 

じゃあCm7(#11,♭13) / A は?

…うるせぇなwww Gm7(#11,♭13) / E と同じだよ。っつーかこんなコードの押さえ方知らねぇよwww

 

ね? 簡単でしょ?

ギターが弾ければベースも弾けるということはよく知られていますが、なんとギターが弾ければウクレレも弾けてしまうのですね!

 

最近ギターに飽きてきて「あゝやんなっちゃった」と思った方は、ウクレレを始めてみてはいかがでしょうか。