音楽理論 ざっくり解説

音楽理論をざっくり解説します。最低限のポイントだけ知りたい方へ

奏法記号 前編

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今日のテーマは奏法記号です。

オタマジャクシだけでは表せない演奏上の細かいテクニックを指示するものですが、沢山ありすぎて全ては紹介できません。また、バンドで使う記号、特にギターで必要となる記号はドレミ楽譜出版社のバンドスコアを買うと巻末で詳しく紹介されているので、そちらがオススメです。私も中学のときにこれで勉強しました。

 

今はネットでも見られるようです。便利な世の中だ。

https://www.doremi.co.jp/gakufu_no_mikata/index.html

 

では、こちらでは代表的なものだけ紹介しましょう。

まずクリーンアップを任されているスラー・スタッカート・テヌートの3選手を紹介したいと思うのですが、実はこの3人は解釈がバラバラです。私も真実はよく分かっておりませんので、私の言っていることが唯一絶対の正解だとは思わずに聞いてください。

 

最初はスラーです。こういうやつです。

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フレーズのまとまりを示す(ドレミが一つの固まり。ファソラが次の固まり)という意味もありますが、基本的には「なめらかに弾け」という意味です。

弦楽器の場合は弓の方向を変えずに、管楽器の場合はタンギングをせずに一息で演奏します。

ピアノの場合は困ってしまいますね。ピアノには弓も息もありませんので。ではどうやって表現するかと言うと、音と音が一瞬重なるように弾きます。あくまで「一瞬」ですよ。けっこう難しいですね。

 

あとは、音が上昇するときはほんの少しクレッシェンド気味に、下降するときはほんの少しデクレッシェンド気味に弾けとか、スラーの最後の音(上の例だとミとラ)は今までの音よりほんの少し弱く弾けとか色々言われますが、これは結局、最初に説明した「フレーズのまとまり」に関係することです。つまり「そうやって弾いたほうがフレーズのまとまりを感じやすいよ」というだけのことです。

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あ、スラーとタイは似ていますが間違えないでくださいね。

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タイは同じ高さの音符同士をくっつけて一つの音符にしてしまうという効果があります。「ネクタイ」の「タイ」ですね。「結ぶ」という意味です。

一方スラーは「なめらかに弾け」という意味で、基本的には違う高さの音符にくっつきます。私は「スラーはすら~っと弾け」と覚えています。(余談ですが、moltoは「もっと」と覚えています)

ちなみにスラーで演奏することをスラー奏法…ではなく「レガート奏法」と言います。ややこしいですね。

 

さて次、テヌートとスタッカートです。

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譜例1のような横棒をテヌートと言い、基本的には「音を長さいっぱい保持する」という意味なのですが、中には「音と音を切る」という人もいて「どっちやねん!」という気分になる記号です。

色々な人の意見を総合して考えてみると、この「保持」とはどうやら「音を伸ばしなさい」という意味ではなく「音量を保ちなさい」という意味のようです。

つまり、例えばピアノやギターの音は一度弾いたら時間とともに音量がどんどん減衰していくわけですが、そうではなく、ずっと一定の音量が保たれているようなイメージで弾きなさい、と言われているわけです。

そして、スラーとは違うので、保持することに必死になるあまり次の音と重なってはいけませんよ(つまり、音をちゃんと切る)という意味のようです。

だったら最初からそう言えよ…という感じですね。

 

ちなみに私のイメージとしては、スラーはリバーブがかかっている感じ(もちろん音色ではなく長さの話)。テヌートはコンプレッサーがかかっている感じです。

 

では次、スタッカートです。

譜例2の点をスタッカートと言い、「音を短く切る」という意味があります。譜例3の矢のようなマークの場合は、正式名称はスタッカーティシモと言い、より鋭く切るらしいです。

スタッカートでよく論争になるのは「跳ねるようなイメージで」「いや、跳ねるのは間違いだ」というやつですね。私自身は、別に楽しい曲の場合は跳ねても構わないと思うし、悲しい曲やカッコイイ曲の場合は鋭く弾くイメージでやっています。

 

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こういう曲は跳ねる感じ。(この演奏はテンポが早いのであまり楽しい曲に聞こえませんが…)

 

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こういう曲は跳ねません。

当たり前ですが「状況による」のです。

 

また、少数派ではありますが「ただ短く切るわけではない」という意見もあるので、こちらも一応紹介しておきましょう。

staccatoとは本来「切り離す」という意味らしいです。つまり大事なのは音をしっかり切り離して、音と音との間に空間(?)を作るという感覚です。空間を作るために、結果的に短く切ることになるというのが本来の意味のようです。

メンドクセーwww

 

さて、他にも解説したい記号は沢山あるのですが、ちょっと長くなってしまったので続きは後編で。

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