音楽理論 ざっくり解説

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第一転回形の和音

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今日のテーマは、第一転回形の和音についてです。

和音には、第一転回・第二転回・第三転回という3つの転回形があります。ドミソという基本的な配置に対して、一番下のドの音を上に持ってきてミが低音になった形が第一転回。そこからさらにミも上に行ってソが低音になった状態が第二転回。さらにソも上に行ってしまって、モブキャラだったはずのシ♭が低音になってしまった状態が第三転回です。

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今回のテーマは第一転回形ですので、このミが低音になった形を解説したいと思います。

まず注意事項として、第一転回の和音の上声部には第三音は入れないほうがいい。

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分かりやすく言うと、C/Eのコードで低音部にミの音が鳴っている場合、上声部にはミの音は入れず、ドとソだけで構成したほうがいい、ということです。

ピアノで弾き比べてみると分かるのですが、上声部にもミの音を入れてしまうと何となく脂っこい感じがします。(…俺だけか?)

ドとソだけで構成したほうが、すっきりとした味わいになります。

 

…とは言っても、そこはやはりバランスの問題で、上声部のパートが5つも6つもある場合は、多少ミの音も入れてあげたほうが音がまとまりますが。

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さて、第一転回形の考え方を利用することによって定義できる和音があります。ちょっと一緒に考えてみましょう。

まず、Cのコードを4和音の形にします。本当はC7にするのが自然なのですが、ここでは便宜上CM7にします。そのCM7を第一転回の形にして、最後にドの音を省略すると…。

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なんと、Emのコードが出来上がりました。和声で言うとⅢの和音ですね。

同様に、Gを変形してBm(-5)を導き出すこともできますよ。

 

つまりEmはC7の親戚みたいなもんなので、Fのコードに行きたがる性質があるというわけです。

ただし、Emはトニックの機能とドミナントの機能、両方の性質を持っているので、それ以外の進行も可能です。例えばドミナント的用法としては、E7の代理としてAmに進行することができます。

Emはポピュラーでは初歩的な和音ですが、クラシックでは古典和声にギリ含まれるか含まれないか、という中級者向け和音です。

www.mie238f.com

上記のページでも少し触れていますが、和音は難しくなればなるほど複数の性質を持つようになります。一見便利である反面、「あいつ優柔不断だな」と思われかねない困ったヤツです。

 

複数の性質があることを理解して、上手く付き合っていきましょう。