ここでは音学理論(和声)を勉強するにあたってのオススメの教科書を紹介いたします。
とは言っても、私もそれほど多くの本を読破したわけではないので少ししか紹介できませんが…。
クラシック系
「和声は学んでみたいけど高いし難しそうだから手が出せない」という方にオススメの本が2017年についに登場しました!
|
土田京子「和声法がさくさく理解できる本」
文庫本サイズで和声の基本部分をざっくりと学ぶことができます。
芸大和声で言うとⅡ巻ぐらいまでの内容はこの一冊に詰まっています。
初心者なので簡単な本がいい。そもそも和声を深く学ぶ気はない。既に芸大和声で挫折している。金がない。そんな方にオススメです。
そして、やはりこの本は外せません。
|
|
|
高ぇーwww 馬鹿じゃねぇのwww
泣く子も黙る芸大和声。圧倒的ボリュームと精緻な解説はまさに空前絶後。
池内友次郎、長谷川良夫、石桁真礼生、以下省略、という大先生達が執筆した、作曲を志す者必読のバイブル。野球で言えば、川上・王・長嶋・野村・落合・松井・イチローらがバッティングについての本を書いたようなもの。
和声…いや、音楽を学びたきゃコレを読め。以上!
一般的に芸大和声は難しいと言われていますが、理論的にはそこまで高度なことを扱うわけではありません。
裏コードとかモーダルインターチェンジとか、その程度のコード理論が理解できていれば余裕で太刀打ちできるレベルです。
難しいと言われるのは、規則が多すぎて覚えられないとか、独特の用語が多すぎるとか、わざわざ変な言い回しを使うので文章が分かりにくいとか、なぜ駄目なのかが書かれていないとか、そういったことが理由です。
個人的には「基ずいて」という言葉が随所に使われているのが気になって仕方ないw
先生達、音楽の規則にはうるさいくせに日本語の規則には疎いらしいwww
あと、ウォルター・ピストンの和声法が名著であるという話を聞いたことがありますが、私は読んだことがないので紹介することができません。
いつかは読んでみたいと思っているので、もしオススメできる内容であればこちらで紹介したいと思います。
ポピュラー系
クラシックだけでは需要が無さそうなので、ポピュラー理論の本もちょっと紹介しますw
|
清水響「コード理論大全」
久し振りにポピュラー用の良い本が登場しました。
コード進行理論を広く詳しく、体系的に学べます。ポピュラーに限って言えば、この本のレベルまで勉強しておけば困ることは何もありません。バンドメンバーから一目置かれること間違いなし。
しかし、やはりバークリーメソッドに則って書かれているのでスケール論に寄りすぎ。
それと、アッパー・ストラクチャー・トライアドとかモードとか複調とか、難しい部分になると急に解説が薄っぺらくなってしまうのが残念。
(著者が悪いのではなく、バークリーメソッドの問題点です)
では次。
中島久恵「楽しくステップ・アップ モダン・ジャズ・ピアノ・レッスン」
私の中で、今までで一番勉強になったのはコレ。しかし私が高校の頃に発売された本なので、もう手に入らないかもしれない。楽天でも見つからなかった…(・ω・`;)
Vol.1(青い表紙)とVol.2(緑の表紙)があります。なぜか黄色い表紙も存在するんだけど、内容は一緒なんだろうか…?
先程の「コード理論大全」ほど難しい内容は扱っていませんが、コード進行とかテンションとかスケールなどについて、イラスト付きで分かりやすく解説しています。初心者を一気にレベルアップさせてくれる本です。