音楽理論 ざっくり解説

音楽理論をざっくり解説します。最低限のポイントだけ知りたい方へ

独学でギターを習得する 後編

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前編(独学でギターを習得する 前編)では機材を揃えたところで時間が来てしまいました。今度こそ練習方法を解説したいと思います。

なお、前編でもチラッとお話しましたが、練習方法は人それぞれなので、ここに書いてある内容が万人にとって100%最適であるとは限りません。

 

教則本を買う

まずは教則本を手に入れましょう。

何を当たり前のことを…と思うかもしれませんが、信じられないことに、これをやらない人がいるのです。

実際に私の友人はギターを始めるにあたって、いきなりバンドスコアを買いやがりました。それで「ギター難しい…」などと嘆いているのです。当然です。レベル1で魔王に挑むようなものです。

世の中にはそういうバ……いえ、個性的な人も存在するので、当たり前と思われることでも説明しなければいけません。

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さて、とりあえず古本屋に行って「フォークギター入門」とか「初心者でも弾けるアコースティックギター」とか、そういう本を探しましょう。DVDが付いているほうが分かりやすいですが、無くても問題ありません。

安い本があったら2~3冊買ってしまいましょう。同じテクニックでも、本によっては違う角度から解説していたりするものです。また、大きな声では言えませんが、本によっては間違った知識が書いてある場合もあるので、一つの本を盲信しないためにも複数冊持っていたほうがいいです。

 

エレキギター志望の方は当然「エレキギター入門」とか「ロックギター入門」のような本を買うことになります。「エレキギター入門」の内容は、基本的には「アコギ入門」の内容と一緒なのですが、それにプラスして、エフェクターの使い方とか、ノブやセレクターの使い方とか、そういうのが書かれています。

よって、もし近所の古本屋に「エレキギター入門」が無ければ、初心者のうちは「アコギ入門」でも構いません。基本的なテクニックは共通なので。

 

本を買わなくてもインターネットで調べればいいのでは? と思うかもしれませんが、ネットだといきなり難しい知識やテクニックを紹介していたり、そもそもその知識が間違っていたり、混乱の元になります。

もちろん、下手な教則本より分かりやすい優良サイト様も数多く存在するのですが、初心者には優良サイトと悪質サイトを見分けることは困難です。よって最初のうちは基本は教則本を参考にして、ネットは補助的に使用するのがいいでしょう。

ちなみに当サイトは超優良です。(今笑った人、後で職員室に来なさい)

 

体系的に学ぶのであれば教則本のほうが圧倒的に分かりやすいし、「Am6の押さえ方」「ドは何フレット?」など、具体的な問題解決はネットのほうが優れています。上手く使い分けましょう。

 

コードを弾く

ギターの教則本は、だいたい「コード編」「アルペジオ編」「単音編」のようなチャプターに分かれています。この中で、まずはコード編をどうにか乗り越えてください。ここで力尽きようとも構わぬ! ぐらいの勢いで挑んでください。

なぜかと言うと、ギターはコードをジャカジャカ弾くのがメインの仕事です。サッカーやバスケで言うとドリブルみたいなもので、これさえ出来ればとりあえずゲームに参加することができます。

 

もう一つの利点は、コードが弾けるようになると、自分の好きな曲を練習できるようになることです。

教則本にも練習曲が色々と掲載されていますが、初心者でも弾けるような難易度の曲を選ぶため、ちょっと古い曲や著者の書き下ろし曲が載せられることとなり、弾いていても正直あまり面白くありません。

今はYoutubeで古い曲でも簡単に調べることができますが、昔はそんなものは無かったので、私は教則本に載っている曲がどんな歌なのか分からないまま練習していましたw

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(教則本にたまに載っている、著者渾身のオリジナル曲の例。全く面白くないが、弾けるコードが少ないうちは我慢してこういった曲を練習するしかない)

 

 

音楽は、自分の好きな曲を練習するのが一番上達します。ドーパミンが出るのかエンドルフィンが出るのか分かりませんが、長時間でも飽きずに練習できるし、少々難しい曲だったとしても苦痛に感じることがありません。メタルスライムを倒しまくって、自分でも気づかないうちにレベルがどんどん上がっていくのです。

 

ちなみに私はギターを始めて間もない頃、当時好きだったアーティストの曲に挑戦しました。その曲はキーがAだったので、C#mやF#mなど、初心者にとっては鬼コードが並んでいたのですが、どうにかコード表を見ながら一つ一つ覚えていきました。

とりあえず最後まで到達したのですが、もう一度最初から弾き直そうとすると、ところどころ押さえ方を忘れている。またコード表を見ながら一つ一つ覚える。最後まで弾く。最初に戻る。また忘れている。調べる……。

こんなことを延々繰り返しながら、どうにかコード表を見なくても途中で止まらずに一曲弾ききることができるようになりました。何気なく時計を見ると、練習開始から9時間経過していましたw

メシも食わず、トイレにも行かず9時間です。このように、好きな曲であれば長時間・高難易度の練習でも苦になりません。ただし良い子は真似をしないようにw

 

曲のコードを調べる

話を戻しましょう。

ある程度コードがスムーズに弾けるようになってきたら自分の好きな曲に挑戦しましょう。しかしいちいち楽譜を購入するのはけっこうな出費になります。そこでまたインターネットの出番です。

今は「曲名 コード」で検索すればいくらでも曲のコードを調べることができます。しかもYoutubeで原曲を聞くこともできます。なんと良い時代でしょうか。

最近何が流行っているのかよく分からないのですが、例えば星野源の「恋」だったら「星野源 恋 コード - Google 検索」と検索すればいくらでも出てきます。(あ、これもキーがAですね。テンポも速いし、初心者には鬼のような曲ですねw)

www.youtube.com

こうやって、コード譜を見ながらジャカジャカ練習して、分からない部分は原曲で確認すればいいのです。

 

ところで、先程コード譜を検索してみましたが、サイトによってコードの細かい部分が違いますね。なぜ統一されていないのでしょうか。

実はポピュラー音楽の楽譜というものは、その辺の兄ちゃんが勝手に耳コピしただけのものなので、難しい曲の場合は間違えることもあるし、解釈の違いによってズレが生じることもあるのです。正解を知りたい場合は、アーティスト(もしくは作曲者)本人が監修した楽譜を買うしかありません。

大幅に違うということは滅多にない(たまにあるw)ので、人前で演奏するならともかく、練習のために利用する分には全く問題ありません。

やる気のある方は、どれが正しいのか、自分で原曲を聞きながら解析してみるのもいいでしょう。それも一つのトレーニングになりますよ。

 

ついでに、曲を練習しまくっていると、だんだんとコード進行のパターンが分かるようになってきます。「G7の後にはCが来ることが多いぞ」みたいなことが自然と身に付くのです。

そのレベルまで到達すれば、作曲にも挑戦することができます。何となく有りそうな形でコードを並べていって、それに「ラララー」と歌を乗せれば立派なオリジナル曲の完成です。

 

ただし作曲について説明すると相当長くなるので、これはまた別の機会に…。

 

才能は必要ない!

さて、これで何となくコード弾きはマスターしましたね。

ギターを演奏するのは決して難しいことではありません。必要なのは根気だけです。最初の1~2ヶ月はランダムである(としか思えない)コードの押さえ方を覚え、左手が上手く動かせずにコードチェンジに手間取り、指に激痛が走ります。

たいていの人はここで「俺には才能がなかった…」などと言ってリタイアしてしまうのですが、これは才能やセンスではなく根気の問題です。

スポーツもゲームも仕事も車の運転も何でもそうですが、最初はトロトロとしか出来なくても、慣れれば何も考えなくてもこなせるようになるものです。

ギターもそれと一緒です。世界のトッププロを目指すならともかく、ただコードをジャカジャカ弾くだけなら才能など必要ありません。機会があったら、ギターが弾ける人に自分に才能があると思うか聞いてみましょう。普通は無いと答えるはずです。もちろん私も自分に才能があるなどと思ったことは一度もありません。

一歩ずつ進んだ結果、いつの間にか目的地にたどり着いていただけなのです。

 

 

さて、教則本にはまだまだ「アルペジオ編」「単音編」など様々なチャプターが残されていますが、今までの苦しい道のりに比べれば何てことありません。

教則本の内容を一通りマスターしたら、バンドスコアにも挑戦してみましょう。特にエレキギター志望の人は、教則本で習ったテクニックが実際の曲でどのように使われているか、バンドスコアを読むと非常に勉強になりますよ。

 

 

コードが覚えられなくて困っている方はこちらを読んでみましょう。

www.mie238f.com