音楽理論 ざっくり解説

音楽理論をざっくり解説します。最低限のポイントだけ知りたい方へ

音楽理論

ホールトーンスケールの使い方

今日のテーマはホールトーン・スケールです。どんなものか早速見てみましょう。 全ての音程が全音で出来ていて、半音が一つも含まれないのが特徴です。「whole tone」とは全音のことです。 日本語では「全音音階」と呼ばれます。全音階と似ているので間違え…

偶然性の音楽(不確定性の音楽)

今日のテーマは偶然性の音楽(不確定性の音楽)です。 2つの言葉の違いはけっこう難しいのですが…、作曲・演奏の際にサイコロなどを用いることによって次の音を決定させるため、作曲者本人の意思ではドレミや音の長さを決められないものを偶然性の音楽。 一…

三味線 後編

三味線 後編です。 前編(三味線 前編)では津軽三味線について勉強しました。後編では他のジャンル(本当はこちらが正統なのですが…)について見てみましょう。 唄と語り 三味線の2大ジャンルと言えば、唄と語りです。 唄は、長唄・地唄・端唄・小唄など。…

三味線 前編

今日のテーマは三味線です。 三味線ってどんなイメージでしょうか。日本の伝統楽器? 筝や尺八との合奏? 着物を着た兄弟がベンベンと派手に弾きまくる? 人それぞれ色々あるとは思いますが、まずはその辺から説明いたしましょう。 三味線=ギター 三味線が…

ノンダイアトニックコードを使う 後編

ノンダイアトニックコードを使う 後編です。 前編「ノンダイアトニックコードを使う 前編」ではドミナントの連結について学びました。 後編ではそれ以外のパターンについて色々見てみましょう。 モーダルインターチェンジ またまた訳の分からない横文字が登…

ノンダイアトニックコードを使う 前編

今日のテーマはノンダイアトニックコードです。 ダイアトニックコードとは、簡単に言えば#も♭も使わない和音という意味です。 例えばハ長調だったら白鍵だけを使用して作った和音ということです。 こういうやつ。 今回解説するのは「ノン」ダイアトニックコ…

クセナキスの作曲法

今回紹介するのは、ヤニス・クセナキスの作曲法です。 クセナキスはギリシア人の現代音楽作曲家です。 大学では建築と数学を学んだという異色の経歴の持ち主で、数学や物理の理論を作曲に応用したことで有名です。 形式化された音楽 (単行本) [ ヤニス・ク…

アフリカ音楽 後編

アフリカ音楽 後編です。 前編(アフリカ音楽 前編)ではリズムについて学びました。後編ではメロディとハーモニーについて何となく見てまいりましょう。 メロディ まず音階ですが、西洋音楽で言うところの長音階に近いもの、短音階に近いもの、ドリアンスケ…

アフリカ音楽 前編

2020年7月10日 現在、こちらの記事がバズっています。 はてなブックマークしてくださった皆様、読者登録してくださった皆様、コメントくださった皆様、ありがとうございます。 一気に通知が来ると古いものはどんどん消えてしまうようで、ほとんどの方のお名…

雅楽 後編

雅楽 後編です。 前編「雅楽 前編」では雅楽の各楽器の紹介と、それらの役割について解説しました。後編ではキーや移調、あと多少補足説明をしようと思います。 雅楽の調子 雅楽には壱越調・平調・双調・黄鐘調・盤渉調・太食調という6つの調があります。で…

雅楽 前編

今日のテーマは雅楽です。神社でよく演奏されるアレですね。 もちろん私は雅楽の専門家ではないので、そこまで深く理解しているわけではありませんが、頑張って解説していこうと思います。 東洋の不思議な音楽 まず雅楽とは次のような音楽です。 www.youtube…

12音技法について

現代音楽の中でも割と理解しやすい部分が12音技法です。理論が明快なので、適当に音符を置いていけば初心者でもそれっぽい曲ができてしまいます。 というわけで、今回は12音技法についてざっくり見ていきましょう。 まず歴史的なことを説明すると、12音技法…

対位法 後編

対位法、後編です。 前編では基本的な理論について学びました。後編では細かいテクニックや知識について学んでいきましょう。 まずは教会旋法です。教会旋法とは、中世ヨーロッパで使われていた音階のことです。簡単に言うとピアノの白鍵だけを使って作られ…

対位法 前編

対位法とは、ルネサンス期からバロック初期にかけて確立された音楽理論です。 簡単に言うと、普通はメロディに対して和音で伴奏をつけると思いますが、それに対して伴奏部分もメロディにしてしまうのが対位法です。もっとざっくり言うと、カエルの歌を思い浮…

コード進行の規則 後編

コード進行の規則 後編です。前編はこちら(コード進行の規則 前編) 前編では、音階上の7つ(使うのは6つ)の和音の役割について説明しました。今回は、もう一歩踏み込んでノンダイアトニックコードについて解説いたします。 ダイアトニックとは簡単に言…

コード進行の規則 前編

「コードはもう完璧に覚えたぜ! でも作曲する上で、これをどう並べたらいいかが分からないんだよなぁ…」 そんなあなたにお届けするのが今日のテーマ「コード進行の規則」です。 「やべ、俺コードまだイマイチ分からないんだよなぁ…」という君は、こちら(コ…

和声法 後編

和声法 後編です。前編はこちら(和声法 前編) 前編では和声の基本的な考え方を学びました。しかし私が和声を勉強していたときにず~っと分からなかったのは、この単なる和音の繋がりをどうやって実際の作曲に活かせばいいのだろうか、ということです。 実…

和声法 前編

今回は和声法のお勉強です。 和声って何? と言うと、つまりコード進行論のことです。 もうちょっと突っ込んで言うと、コード進行論はあくまでどの和音からどの和音に行けるか、というマクロな視点であるのに対し、和声法はもうちょっとミクロな視点で、Cの…

短音階

続いては短音階です。早速見てみましょう。 長音階の第3音・第6音・第7音が半音下がった形です。 ラから始めると調号なしで表せるので、初心者の方にも分かりやすいですよ。 短音階の特徴は、2番目の音から3番目の音に行くときと、5番目の音から6番目の音に…

長音階

今日のテーマは長音階です。 簡単に言えばドレミファソラシドのことですね。早速見てみましょう。 はい、音楽をやったことがない人でも誰でも知っているドレミファソラシドです。 ピアノの鍵盤の白い部分を順番に弾いていけば簡単に出来上がります。 音階に…

ダイアトニックコード(メジャー)

今日のテーマは長調(メジャーキー)のダイアトニックコードです。 「ダイアトニック」とは全音階という意味で、まぁ簡単に言えばドレミファソラシドのことです。 ドレミファソラシドを和音の形にしたものを「ダイアトニックコード」と言います。 だんご三兄…

ダイアトニックコード(マイナー)

では続いて短調のダイアトニックコードについて解説します。 いきなりこのページにたどり着いてしまった方は、こちら「ダイアトニックコード(メジャー)」を読んでからもう一度来てね。 短音階(マイナースケール)とは、長音階(メジャースケール)の3番目…

そもそもコードって何?

コードとは、和音をアルファベットと数字で簡略化して表したものです。 和音とは、下譜例のように2つ以上(大抵は3つ以上)の音を同時に鳴らしたものです。 普段我々が聞くような音楽は、歌(主旋律)だけでは成立しません。楽器による伴奏が必要です。 では…

カポタスト変換器

JavaScript checkbox function capo1(){ var result1 = ''; var f = document.fm.fruit for(var i = 0; i C C#(Db) D D#(Eb) E F F#(Gb) G G#(Ab) A A#(Bb) B ここに結果が表示されます カポタストによってコードがどのように変化するのかを調べることができ…

ジャズの演奏の仕方 後編

ジャズの演奏の仕方 後編です。 前編「ジャズの演奏の仕方 前編」ではテンションとリズムについて学びましたが、片手でできる演奏法でした。後編では両手を使ってみましょう。 両手でコードを弾く まずは通常時の弾き方ですが、これは前編で紹介した弾き方と…

ジャズの演奏の仕方 前編

今回はジャズピアノの演奏の仕方について解説します。 ジャズと言えば最大の特徴は何と言ってもあの浮遊感のあるサウンドですが、あれは一体どうやって作り出しているのか、その辺を中心に説明いたします。 早速ですが、次の音を聞いてみましょう。 う~む、…

作曲の知識(応用編)

ワンランク上の作曲法を身につけたい方はこちらをご覧下さい。 初心者の方にも理解頂けるように、最低限のポイントに絞って「ざっくり」とした解説をしております。いずれも奥が深い理論ですので、詳細は専門書を参考にして頂きますようお願いいたします。 w…

作曲の知識(基礎編)

ロックやポップスの作曲を始めるにあたって必要な知識をまとめました。 基礎知識とは言え、初心者の方には難しい内容も含まれています。分からない部分は適当に飛ばしつつ、無理せず読み進めて頂ければと思います。 そもそも、これらの知識を全部覚えても「…

民族音楽・伝統音楽

世界各地の民族音楽・伝統音楽・その他を紹介します。 世界に何種類の音楽が存在するのか全く分かりませんが、世界の言語の数は一説によると6500種類とも言われています。 音楽も同じ数だけあると仮定すると、一週間に一つずつ紹介していけば124年で全て紹介…

転調 後編

転調 後編です。 Googleで「転調」で検索しようとしたら「店長 うざい」と表示されました。その意見については私も賛成です。 前編(転調 前編)では転調の基本的な考え方について学びました。後編では補足説明と、あと借用和音について説明していきたいと思…