音楽理論 ざっくり解説

音楽理論をざっくり解説します。最低限のポイントだけ知りたい方へ

ジャズの歴史 後編

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ジャズの歴史 後編です。前編ではラグタイムやブルースから、スイング・ジャズへと進化していく過程を見ていきました。後編はそれ以降の歴史について見ていきましょう。

その前に…。

前編で紹介しきれなかったのですが、ジャズと言えば忘れてはいけないのがガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」ですね。これはクラシックなのかジャズなのか微妙なところですが…。

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速っ! そしてアドリブすげぇwww

ガーシュインはこの曲を2週間かそこらで作ったそうです。さすがにオーケストレーションは間に合わず別の人が担当し、またガーシュイン本人のピアノパートも当日アドリブで弾いたそうです。

ガーシュインには他にも「I Got Rhythm」「Summertime」などの名曲があり、現在ではすっかりジャズのスタンダードとなっています。同時代の他の作曲家と比べると、やはり頭一つ抜けていますね。

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さて、本題に入りましょう。

1940年代に入るとビ・バップが登場します。某アニメのタイトルの由来はここですね。血の気の多い若者たちが深夜のクラブに集まり、少人数でジャムセッションを繰り広げたのです。仲間内のノリですから演奏はどんどん過激になっていきました。

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もう完全にジャズです。地球に人類の誕生です。今まではスリーコードに毛が生えたような進行しかなかったのに、和声の拡張を行ったりテンションをガンガン入れたりするようになりました。また、テーマそっちのけでアドリブを何分も演奏し続けるようになったのもこの頃からですね。

ここからハード・バップなどのジャンルに進化していくのですが、それは置いといて…。

 

50年代はモードの時代です。モードとは「旋法・音階」の意味です。

何の音階を使うかと言えば、教会旋法です。バロック時代、いや、ルネッサンス時代に存在した伝説の古代の秘法です。つまり、長調・短調の発展によってそれらの音階は忘れ去られていた(特にポピュラー音楽では)わけですが、それをもう一回復活させてみた、というわけです。

ビ・バップでコードや音階が複雑になりすぎた反動として、単純ではあるが凝った音階を使おうというコンセプトです。160km/hのストレートを投げるのではなく、チェンジアップでかわすようになったということですね。

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…でもこれ、面白いですか?

もちろん、バーのBGMでかかっていたら最高です。しかしBGMとしてではなく純粋にこれを楽しむ、メロディを口ずさみたくなる、足でリズムを取る、という人はあまりいないのではないでしょうか。

ちなみに、教会旋法についてはこちらでも少しですが解説しています。

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40年代に高度に発展し絶頂期を迎えたジャズは、やはり行き詰まりを迎えたようです。

その後登場したフリー・ジャズは、もはや何が何だか分かりません。音楽が演劇だとすると、これは演劇ではなくただの雑談。いや、個人個人がお互いを無視して独り言を喋っているようなものです。

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そんな中、ジャズはポップス界にも進出し、フュージョンが誕生します。フュージョンブームをリアルタイムで体験してない世代にとってはF1のテーマ曲ですよね。

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やばい、走り出したくなってしまうwww

ブルーカラー系の作業をしている時のBGMはこれで決まりですね。

 

さて、50年代以降の流れを見ても、正直ジャズがもう一度新たな試みと共に復活するという流れはないでしょう。素晴らしい音楽ジャンルではありますが、短期間で急激に成長しすぎました。

未来ではジャズに代わるようなモンスタージャンルは誕生するのでしょうか。

楽しみなところです。