音楽理論 ざっくり解説

音楽理論をざっくり解説します。最低限のポイントだけ知りたい方へ

初心者向けベース講座

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今日は初心者向け…いや、「超」初心者向けにベースの解説をします。難しいことは言いません。

 

さて、一般の方でベースが何をやっているかご存知ないという方も多いと思います。ベースが担当しているのは低音部です。低音をベンベン鳴らしています。

低音が無いとどうなるか。曲がスッカスカになりますw

低音はなかなか注意しないと聞こえてこないのですが、無くなるとスッカスカになってしまいます。だからベースは目立たないけれども重要だと言われているのです。

 

バンドにベースは必要ないという人がたまにいますが、それは「料理に出汁っていらないよね。別に出汁の味とか普段感じてないし」とか言ってるようなもんです。

 

まぁでも確かに地味なんですよね。

ベーシストになぜベースを始めたのかと聞くと、だいたい「ギターが下手だったからベースに回された」みたいな回答が来ますし。

ギターが6本の弦を弾くのに対し、ベースは1本しか弾かないし。しかも低音でベンベン言ってるだけだから聞こえにくいし。

「6弦ベースだぜ!」とか「フレットレスベースだぜ!」とか言っても楽器やってる奴にしか凄さが分からないし。

 

…悲しい楽器ですね、ベースって。

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先祖はコントラバス

さて、ではそろそろ本題に入って歴史あたりから説明しましょう。

エレキベースが誕生したのは1950年代です。それまではバンドの低音担当と言えばコントラバスでした。大昔のロックンロールのバンドを見ると、コントラバス奏者が参加していたりしますよ。しかし如何せん音が小さいため、音量増幅を目的としてエレキベースが作られました。

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コントラバスをルーツとしているため、エレキベースとコントラバスは音が同じです。ベテランのベーシストはだいたいコントラバスも弾くことができます。

歴史をもっと深く知りたい方はこちらをご覧下さい。

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実はリズム楽器

次にベースの役割や弾き方について説明しましょう。

まずベースの開放弦の音はミ ラ レ ソ です。どっかで聞いたことのある並びだなぁ~…と思ったら、よく考えたらギターの低い方の4つの弦と一緒じゃないですか!

つまりギターとベースは音の並びが一緒なので、片方が弾ければもう片方もできるのです。

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相手の気持ちが分かるせいか、バンドでもギターはベースのことが大好きですね。リハのときもいつもギターはベースのことを気にしています。「Bメロの部分、やりづらい?」なんて聞いたりして。

でも残念。実はベースはドラムと両思いなのです。ギターとは「いいお友達」って感じですね。

この関係だけ見ると、バンドの中で一番悲しい楽器はギターかもしれませんねw

 

ではなぜベースは、自分に近いギターを差し置いてドラムを選ぶのか。それはベースが、ドラムと同じリズム楽器だからです。

ベースはドレミを弾くにも関わらず、その正体はリズム楽器なのです。

同じリズム楽器でも、ドラムがテンポを作り出すのに対して、ベースはグルーヴを作り出します。ベースの弾き方次第で曲が全く変わってしまうことも珍しくありません。

 

ルートを弾く 

ベースは何を弾けばいいのか。

当たり前ですが、色々あります。ただし今回のテーマは「初心者向け」なので、一番基本的かつ重要なルート弾きについて解説します。

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これがルート弾きです。

EやAのコードに対して、ルートであるミやラの音をベンベンベン…と鳴らしていきます。

ルートとは、和音の最低音のことですが、「なんでEだとミなの?」という方は下記を参照してください。
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一般的にポピュラー音楽では、ドレミを英語で表記します。Eはミのことなので、楽譜にEと書いてあったらベースはミを弾きます。(もちろん、Cと書いてあったらドで、Dと書いてあったらレを弾きます)

 

コードについて知りたい方は、こちらをご覧ください。

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初見でコードを見てルート弾きができるようになれば、とりあえず「僕ベース弾けます」と言っても問題はないでしょう。

 

ドラムだけではリズムを完全に表現することはできないし、ギターやキーボードにとっても、ベースが「今のコードはこれだよ!」と下から支えてくれることによって好きなように動き回ることができるのです。

まさにBassはBaseなのです。(俺、良いこと言った?)

 

「ギターが下手だったからベースに回された」

そんな屈辱的な理由で始めてしまった楽器ですが、ほとんどの人はベースの魅力に取り憑かれ、一度ハマったら二度と抜け出せなくなってしまいます。

ベーシストはレベルが上がったら進化します。コントラバスでジャズを弾くオジサンがベーシストの最終進化形です。

そんなあなたを見たときに、今までベースを馬鹿にしていた奴らは何というでしょうか。

 

「ベースなんて必要ないよね」

そんな声に打ち勝つために、ベーシストは今日も黙々と練習に励むのです。

 

続編的なもの、書きました。 

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